リーテム東京工場 | リーテム東京工場 |

リーテム東京工場 Architecture, 2005

リサイクル工場の多くは閉鎖的で外部から中の伺い知れぬものが多い。それはこの種の施設がごみ処理場として扱われているからである。しかし実態は古い材料が捨てられることなく再生している場所なのである。そこで建築もごみ処理場のような装いではなく、再生の場所で動く機械、働く人などが建物外からよく見えるように開放的なものとした。新しいビルディングタイプとして定着していくことを願っている。(坂牛卓)

所在地: 東京都
面積: 2,634 ㎡
竣工: 2005.5
設計: 坂牛卓
担当: 中島壮
構造: 金箱構造設計事務所
照明: 近田玲子

坂牛卓

1959年東京都生まれ

[学歴・所属]

1983年
 東京工業大学工学部建築学科卒業
1983年
 IAESTE交換研修生としてスイス・バーゼルにて研修
1985年
 文部省給費留学生としてUCLA大学院建築都市計画学部修了
1986年
 東京工業大学大学院修士課程修了
1986~1998年
 日建設計
1998年
 O.F.D.A.associates 設立
2005~2009年
 信州大学工学部建築学科准教授
2009~2011年
 同大学工学部建築学科教授
2011年~現在
 東京理科大学工学部第二部建築学科教授

[主な著書・論文]

  • 「篠原一男経由東京発東京論」〔共著〕(鹿島出版会、2001年)
  • 「芸術の宇宙誌-谷川渥対談集」〔共著〕(右文書院、2003年)
  • エイドリアン・フォーティー「言葉と建築-語彙体系としてのモダニズム」〔監訳〕(鹿島出版会、2006年)
  • 「遠くの都市」〔共著〕(青弓社、2007年)
  • 「建築の規則-現代建築を創り・読み解く可能性」(ナカニシヤ出版、2008年)
  • 「Architecture as Frame」(三恵社、2010年)
  • ジェフリー・スコット「人間主義の建築-趣味の歴史を巡る一考察」〔翻訳〕(鹿島出版会、2011年)
  • 「αスペース:塚本由晴・坂牛卓のエスキスチェック」(鹿島出版会、2013年)

[受賞]

  • 1988年 「河口湖T計画」でSDレビュー入選
  • 2005年 「リーテム東京工場」で第4回芦原義信賞
  • 2007年 同作品で建築学会作品選奨受賞、The Chicago Athenaeum Museum of Architecture and Design International Architecture Awards受賞
  • 2010年 「リーテム太倉工場」でThe Chicago Athenaeum Museum of Architecture and Design International Architecture Awards受賞